ManSteflat Diary

フラットコーテッド・レトリーバーのマンディとステラが、イギリスの野原を駆けめぐる。お馬さんも出てきますよ。

ドローイング (Drawing) に私が求めるもの(ちょっとおおげさですが)

昨日はドローイングのクラスに出た。
今度の先生は、今までの人と違い、クリエイティブな要素をちょっと加えたい人のようだ。
第一回目では、言葉から受ける印象を絵にするのが課題。
例えば、「怒り」「エクスタシー」「引っ込み思案」「明確な」などなど。
う〜ん、私は目の前に見える静物をそのまま描きたいだけなんだけど、と思った。
ただ、面白いと思ったのは、「明確な(definite)」のとき、ほとんどの人が太い線で大きな正方形を描いたこと。
その後は、先月ここで紹介した、キューブを使った描き方。
前回は、トーンをつける練習、そして昨日は構図の決め方。

3時間のクラスだが、いろいろ話が多くて、しかも休み時間が20分あるため、実際に描いてる時間が少なく感じる。
今は、みんなで持ち寄ったフルーツや空き瓶、ヤカンなどを部屋の真ん中の机の上におき、その机をみんなで遠巻きに囲んでイーゼルを使って描いている。
そこで、それぞれ、自分の好きなように物を並べたくても、みんなで共有しているため、制限がある。
私は、その制限のある状況の中で、一番いいと思われる構図を探し出し、描くのがいいと思うし、今までもそうしてきたけど、今度の先生は、構図の取り方のほうを優先し、現物と違ったように構図を変えていい、と言う考え。
でも、私は、(先生には言っていないけど)できるだけ、そのまま描く様にしている。
と言うのも、私の場合にはドローイングをするにあたり、物と物との長さや距離を相対的に捕らえる作業が、大変だけど、楽しいと思うのだ。
なんだか、普段は全く使わない脳のある部分を使っている気がして、新鮮な気分になれる。
出来上がりの構図的な見栄えのよさのために、その楽しみを奪われたくない。
構図がいまひとつでも、描いている間楽しい方がいい。私はプロの絵描きさんじゃないんだから。
ドローイングコースを取っている人は、本当は水彩や油絵をやりたいんだけど、基本として、ドローイングを取った方がいい、と言われてそうしている人が圧倒的に多いけど、私はドローイングそのものが楽しい。

俳句や短歌だって、字数制限があるから面白いんじゃないのかな。ちょっと、上手い例えではないけど。

まあ、イギリス人って、みなさん、先生にいろいろ説明されても、結構勝手な自分のやり方でやっている人が多いので、私もあまり気にしないで、わが道を行くつもり。
静物画だけじゃなく、来期はポートレートか生き物を描くコースにしようかと思っている。