ManSteflat Diary

フラットコーテッド・レトリーバーのマンディとステラが、イギリスの野原を駆けめぐる。お馬さんも出てきますよ。

英国王のスピーチ

たまには映画の話など。
今日は午後からリッチモンドに映画を見に行った。
昨日のBAFTA(英国アカデミー賞)で主演男優賞をはじめ沢山の賞を取った「The King's Speech」。
とってもよかった!コリン・ファース、評判どおりの熱演。
脇を固めた、ヘレナ・ボナム=カーター、ジェフリー・ラッシュも、言うまでもなく、好演。
まだ日本では公開されていないと思うので、詳しいことは書きませんが、最後のスピーチのシーンは感動的です。
でも、そのスピーチの間に流れる音楽、この選曲はちょっとずるいぞ、と思った。
ベートーベンの交響曲第7番、第2楽章、これは、クラッシックにあまり詳しくない私でも、大好きな曲。
この曲だけで、すでに感動してしまう、きっとたいていの人がそうじゃないかな。
目をつぶって聞いていると、なんだか、ヨーロッパの深い森(やっぱりドイツかな)の遠景と神秘的な民話などが入り混じったような、とても、厳かな気分になってくる。
それは、ともかく、やっぱりうわさどおりの、お勧めの作品。
それから、今のエリザベス女王って、子供のころからコーギーを飼っていたようだ。
ちゃんと映画の中にも、登場していた。
驚いたのは、室内での比較的フォーマルな場にもそのコーギーがちょこんと参加していて、ワン、ワンと数回吠えたのに、誰も気にしていなかった!
また、英語は外国人にとって、やはりとっても聞き取りやすかった。
当然ながら、きれいな、ブリティッシュ・イングリッシュ。
(ロンドンで、そのあたりを歩いている人に話しかけても、こんなにきれいに話してくれる人はまずいません。)
ヘレナ・ボナム=カーターは彼女自身が高貴な出らしいけど、賞のアクセプタンス・スピーチも、どんなに早くしゃべってもとても分かりやすくきれいで、なるほどでした。
ところで、コリン・ファースと言えば、ブリジットジョーンズのときもそうだったけど、だいたい役柄が決まっているような気がする。
もし、水道配管工事のオジさんの役が自然にできたら、本当にすごいと思う。
マイク・リーの映画によく出てくる、例えば、「秘密と嘘」でも主演した、ティモシー・スポールが、今回は偉いおじさんの役で出ていたけど、ちゃんとそう見えていた。
そういう風に、幅広くできる役者さんっていうのも、やっぱりすばらしい。