ManSteflat Diary

フラットコーテッド・レトリーバーのマンディとステラが、イギリスの野原を駆けめぐる。お馬さんも出てきますよ。

ガンドッグ・トレーニング 一日目(その2)

さて、ガンドッグ・トレーニング 一日目の続きです。


次の段階に行く前に、もう一組、女性と黒ラブちゃんが遅れて参加。
彼女はどうやら、すでに前回、Grade One を取ったけど、できなかったところをやり直しするような様子だった。
小柄で大人しそうな女性と、とても聞き分けのよさそうな黒ラブ。
スリップリードで歩く練習の後は、リコール(呼び戻し)。
ステラはできる?と、インストラクターIさんに聞かれ、そういえばリコールができないと参加は難しい場合がある、とこのクラブのサイト書いてあったことを思い出し、「たいていはできるけど、今日は新しい臭いがいっぱいの場所なので、ちょっと分からない」と言いました。
不満げなIさん。
そしてHはマンディについて、「トリート(オヤツ)があれば戻ってくるけど、ピクニックをしている人がいたらそっちに吸い寄せられて、....」とだらだら話しだしてしまい、Iさんに、さえぎられてしまった!
Iさん、気が短い。
たしかに、Hの話をいちいち聞いていられない気がするのも分からないではないが。
これは、しつけの悩み相談の場じゃないのだ。
で、スパニエル君は、できるとのこと、偉いね。
ちなみに、この子はとっても可愛い顔のチョコレート色で、若いスパニエルらしく、いつもピョンピョンしている。
自分の順番を待っている間も、じっとしていられず、しかもピーピーなくので、Iさんに、「Enough(もう沢山)!!」と時々怒られていました。


まず、スパニエル君から、実技。
犬を座らせWAITをかけて、Iさんが犬をホールドしておき、ハンドラーは30メートルほど離れる。
ホイッスルを2回短く鳴らすのが、リコールの合図。
スパニエル君、ちょっと、クンクンしちゃったけど、一応ちゃんと戻ってきました。パチパチ。
そして、次はマンディ。
やっぱり.....、離されると同時に、ここぞとばかりに、すぐにあちこち地面を嗅ぎ回り、Hのことは見えない振り、戻る気配なし。
本犬としては、とっても嫌なスリップリードを我慢したんだから、このくらい許されるでしょう!?と言う気分なのかも。
何処吹く風の様子に、Iさんのイライラ高まる。
Hはマンディを呼ぶが、私の目から見ても、気合が全く入っていない。
「もっと、力をこめて、何が何でも呼び戻すぞ〜(この部分で、ロープを手繰り寄せる動作あり)と言う気持ちがなくっちゃ!!」と、IさんはHに力強く指導。
そこで、Hがよせばいいのに、「もし、トリートがあったら、戻ってくるんだけど...」と、またしつこく言い始めて、「トリートは使わない!」と怒られる。
「見て御覧なさい、この犬!あなたが山のようにトリートを見せても、戻ってきはしないわよ。自分が好きなようにする癖が付いてしまっている!」
たしかに.....。
でも、悪いことはそれだけで終わらない。
マンディが気ままにクンクンしながら歩き回っているのを見たステラ、私がマンディの方に気をとられている隙に、いきなりすごい勢いでマンディの方に走り出し、私は思わずリードを離してしまった!
ステラはいつもの遊びの延長のつもりで、マンディにタックルしたりしていたが、私がしつこく呼んだら、何とか戻ってきた。
そうこうしているうちに、マンディもHの元に戻ったが、Hが戻ったことを誉めてマンディを撫でていたら、Iさん、「何にもいいことをしていないんだから、撫でちゃダメ!」とピシャリと一言。


その後、今度は犬が逃げ回らないように、左右がヤブになっている細い道で、何度か練習。
そして、いよいよ、ダミーを使ってレトリーブ。
Iさんは自分の黒ラブちゃんを連れていたが、見本を見せてくれた。
パーフェクト!
ただ、Iさんにだけフォーカスしていて、他の人やモノには目もくれない。
きちんと座って、まっすぐにIさんが持つダミーを見つめ、投げられたら喜んで取りにいき、すぐにIさんのところに戻って彼女の手の上にポトンと落とした。
さて、まずは、スパニエル君の出番。
彼は若いこともありワサワサしているけど、ちょっと寄り道しながらも、ちゃんとハンドラーのもとにダミーを持って帰ってきた。偉いね〜。
次に、途中から参加した黒ラブちゃん。
彼女はリコールなどのほかの課題は何の問題もなかったようだけど、ただダミーをくわえるのが嫌いなのだそうだ。
そんなラブもいるんですね。
ところが、その日は2回やったら、ちゃんとくわえて、女性のもとに戻ってきた。
もう、Iさん大喜び!!よかったわね、できるじゃない!!
そして、マンディの番がきたが、最初からやる気のないマンディ、ダミーを投げられても見向きもしないで、またもその辺をクンクンかぎまわってウロウロ。
Iさんいわく、「まったく、これじゃどうしよう見ないわよ、母親のこんな姿を見たら、(ステラを指差し)その子だって、この悪い行動を真似してしまうのよ。」と。
確かに、ステラはマンディのまねをすることが多い。
Hとマンディの前に立ちはだかり説教し始めるIさんのことが、マンディは恐かったのか、ハリーの脚にぴったりと体をつけて、ちょっとおびえた顔をしていた。
時間だと言うことで、ステラの出番はなし....。
Iさんは、その後すぐに、Grade Two と、Grade Three が控えているので、私たちはその日はこれでおしまい。
トリートに関しては、トリートを使う人たちと自分とでレトリーブの競争をしたことがあるけど、自分の方が成績がよかった、とIさん。
トリートを使って練習すると、犬はトリートがないと働かなくなってしまいがちで、よくない、と言うのが彼女の考えだそうです。
確かに、それもそうかも。


まあ、第一日目、かなり出来が悪かったわけですが、最後まであと7回トライする価値はあります。
何しろ前払いで全額払っているし。
Iさんは、熱心さのあまり、つい辛口になってしまうようですが、こっちがやる気を見せればちゃんと対応してくれると思う。
ただ、気が短いせいか、練習の手順などで、説明不足がある気がした。
それで、Hのようにちょっと飲み込みが悪い人は、混乱してしまうことがあるのかも。
まあ、自分で事前に本などを熱心に読んでいる人には問題ないのかもしれないが。
厳しいIさんですが、後で、私と2人きりになったとき、私が心配そうな顔をしていたのか、「あなたはそんなに悪くなかった、がんばれば、きっといいハンドラーになれるわよ。」と言ってくれました。
とりあえず、まだ始めたばかり、家でも練習します!




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