ManSteflat Diary

フラットコーテッド・レトリーバーのマンディとステラが、イギリスの野原を駆けめぐる。お馬さんも出てきますよ。

鹿の大移動と、ムチの威力

昨日もいつもの公園に行ってマン&ステと歩いていたら、木立を抜けたところで、急にステラが後ろを振り返り、ウ〜、ワンワン、と、ほえ始めました。
振り返ると、ボーダーテリアと飼い主さんらしい女性が、わたしたちの後ろを歩いています。

えっ??
ステラは、他の犬に吠えることなどないので、びっくりしていたら、今度はマンディまでもが、ちょっとワタシも、という様子で吠えます。
なに?ごく普通のボーダーテリアなのに。
で、飼い主さんに、「ごめんなさい、他の犬に吠えるなんてことしたことないのに、今日はなぜか、....」と言いかけたら、その女の人は、「後ろを見て!鹿が!」と。
そこで、初めて30メートルほど先に目を移したら、なんと、大きなレッドディアの牡鹿の集団が、私たちの目の前を駆け抜けて行くではないですか(写真、撮り忘れ、無念)。

普段は、むしゃむしゃと草を食べている鹿の集団のそばを通っても、無視できるマン&ステですが、大群になって移動している様子を近くで見ると、脅威を感じるのか、反応してしまうよう。
レッドディアって、背中に斑点のある、ファラオディアと違って、近くで見たらかなり大きいので、ステラにしてみたら、ギョッとするのかもしれませんね。
写真は、その大移動の前に見かけた、お食事中の鹿さんたち。

このときも結構近くを歩いたけど、鹿が動いていなかったからか、ステラもマンディも平気でした。
ところで、羊を襲ったハスキーのハーヴィーくんがあの場にいたら、あのきれいな薄い水色の眼が突然みどり色に変って、キバをむき出して追いかけていって襲ったんでしょうか?ひゃ〜。

ステラ:ツノがあるコワいやつらが、たくさん、はしっていたんですよ〜。おんまさんより、大きかったです!

馬より大きいってことはないけど....。


同じ公園内。向こうに見える白い館は、ロイヤルバレエの学校。



さて、馬と言えば、昨日も午後は、シエナちゃん(馬)にきたえてもらいました。

長方形のトラックに沿ってトロットをしながら、角を曲がるときに、やっぱり、ときどき、手の高さが左右同じじゃない、と言われます。
で、自分でも見たくなって思わず一瞬だけどこぶしを見たら、Cさんにすかさず「下を見ちゃダメ」って言われるし....。
でも、チラリと見えた感じ(笑)だと、やっぱり、知らないうちに内側のこぶしが少し下がっているし、しかも、かなり後ろに引き気味。
身体を進行方向に向けると、内側の肩を引くことになり、そうすると自然に内側のこぶしも引いてしまうようだけど、ちょっとならイイんだろうけど、このときに勢いあまってつい引き過ぎると、よくないので、注意。
そういえば、前回曲がるとき、「手綱を引っ張らないで!」と言われたけど、こうやって引っ張っていたんだ....
などと考えていると、Cさんは、「さあ、座った時に脚を締めて!」と。
ハイ、それもありました....。


ロープが取れたとはいえ、Cさんがわたしとシエナちゃんの比較的近くにいるときは、シエナちゃんはCさんの指図を聞いて、ちゃんとウォークからトロットに移行してくれます。
ところが、Cさんが遠くに立っていると、シエナちゃんは歩きが鈍くなる(笑)。露骨なシエナちゃん。やっぱり、イジワルなのか??
のろのろ歩いているので、わたしが自分だけで脚を使ってトロットをさせようとしても、なかなかしてくれない...。
Cさんは、「もっと脚を早く、強めに叩いてみて!ワンツースリー」、と言うんだけど、そうやっているつもりでも、なんだか、シエナちゃんはやる気が出ないみたいで、反応しない。

そこで、Cさんが持ちだしてきたものは、じゃーん、ムチ!
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ムチと言っても、とても短いし、やわらかいもの。 
「とても軽く叩くだけだし、動きが鈍いからって、脚で馬のお腹をバカバカ叩くよりは、却って馬の身体にもやさしいので、決して、残酷ではない」とのこと。
さらに、「使わない場合も多いんだけど、持っているだけで馬の動きが変る」とも。
そういえば、人間と違って、馬って300度ほど周りが見えるって何かに書いてあったかも。
ライダーの手にムチがあるかどうか、振り返らなくても見えるんでしょうね。

わたしの膝の先の方の、馬の首の付け根辺りを、ホントに、かるーく、ペンペンペン、と叩くようです。
この強さじゃ、蚊も死なない、っていう程度。
この大きな身体の生き物に、こんなんで、効くのかな?なんて思いながら、Cさんの話を聞いていたら、つい手がすべって、ムチの先っぽがオシリの上のほうに当たってしまいました。
すると、シエナちゃん、ブルンとおおげさに身震い!
びっくりしたのは、こっちの方。
こんなにちょっとでも、反応するんだ〜。Cさんも、ほら、敏感でしょう?と。

いまのように、オシリに当たらないように、ムチはいつもわたしの膝の上に来るように、持たなくてはならないようです。
ムチを持つのも、慣れるまでは、また、ちょっと、こぶしに関する余計なことが増えたような気がしないでもない....。

で、こうやって説明してもらって、いよいよ、ムチを使うのかな、なんて思って歩き始めたら.....。
....結局、全く使いませんでした。
というのも、シエナちゃん、このあと、急にスタスタと元気よく歩き出し、トロットにするときも、脚を使っただけで、簡単にトロットし始めるではないですか!!
まるで別馬。
なんなんだ〜、まったく〜〜!!ゲンキンなやつ!

それにしても、ムチの威力がよく分かりましたよ、シエナちゃん。
シエナちゃんはムチが怖いのか?それとも、ムチを持っている人の指示には素直に従うと言うプログラムがインプットされているのか?
どっちなのかは、よく分かりませんが。

そして、最後は、いよいよ下馬。
他のときは真剣な顔をしているのに、最近、下馬になると、ちょっと顔がゆるむCさん。「あなたの好きなパートね」って....。

シエナちゃんの首にハグするようにと言うので、そうしたら、今の頭の位置か、それより低いくらいまで頭が下がらなくちゃならない、と。
そして、そのままの姿勢で右脚を上げるように言われたので、そうしようとしたら、ウ〜ッ、サドルの前部分の高く盛り上がっているところが胃に当たって、痛い!
できません、と、すぐに根を上げたので、「じゃあ、いったん身体を起こして、下りてみましょう、脚が上がりきるまで身体をひねらないように」と、Cさん。
わたしが、「あまり一所懸命にやろうとすると、落ちるかもしれない、やっぱり、安全第一でしょう?」などと、ぶつぶつ、できなかったときの言い訳のようなことを言いながらやろうとするので、Cさんはまたも、ちょっと、にんまりしたような顔になります。(いちいち、エクスキューズの多い人だ、と思われたか?)

でも、ぶつぶつ言わなくてもよかったんです。
今回は、うまくできました!
言われたとおり、頭を思い切って下げたからか、右脚はサドル後部に当たらないで、スパッと下りられました。
でも、今回できたからって、油断大敵。また、できなくなるかも、と覚悟だけはしておきます。