ManSteflat Diary

フラットコーテッド・レトリーバーのマンディとステラが、イギリスの野原を駆けめぐる。お馬さんも出てきますよ。

屋根を見よ!

今週は乗馬学校に2回行けました。


まず、火曜日。
Cさんとネバダちゃん。


馬場の横には、金網のフェンス越しに空き地があるのですが、そこからなにやら、黒人系の女性の興奮した大声が聞こえてきます。
今日は、隣で、スポーツの祭典もどきがおこなわれているみたいなのよ。」と、Cさん。
見ると、子供6,7人に、大人2人くらいで、お皿をさかさにしたようなものをあちこちに置いて、なにやらゲームをやっている様子。
それにしても、おばさんの大声がすごすぎて、ネバダちゃんはそっちの方には近づきたくないらしい。
Cさんは、ネバダちゃんをなだめながら金網の近くまでつれて行き、
「ほら、ネバダ。なんでもないのよ。恐くないから。」
ネバダちゃんの目を斜め上から見下ろすと、大きな目でジーッと真剣にゲームの様子を見つめています。
で、やっぱり、これは不審なニンゲンたちだ、あまり近づきたくない、と決めたようで、そちら方向に行かせようとしても、首を曲げて行きたがらない....。
わたしが、なでしこ観戦の時に見た警察の馬の話をしたら、Cさんは、この地域にも警察の訓練所があると教えてくれました。
1頭仕上げるのに、4,5年かかることも多いとか。

いつものように、ウォーク、ライジングトロット、そしてシッティングトロットを続ける練習。
やっぱり、トロットのときは、ときどきわたしが前のめりになり、ネバダちゃんまでバランスを崩して止まってしまうことが何度かあり。
Cさんは、ライジングトロットをしているときに、「トラックを多少外れても構わないし、ムチを左右に持ち変えるのもいつでもいい。
でも、馬を止まらせないで、トロットを続けることだけに、集中して!」と。


ハイ、でもやっぱり止まってしまいます、ごめんなさい。
Cさん、「あなたはやっぱり、前を見ないで、下を見ています。それで前かがみになってしまい、バランスが崩れて馬が止まってしまうんです。」
そう言われてみると、たしかに、ネバダちゃんの首の辺りばかりを見ていたかも。
「もう一度、やりましょう。そうですね、今度は、ほら、見渡すとあちこちに屋根があるでしょう?
いつも、進行方向の先にある屋根を見るように心がけて!」
そういわれて見渡すと、周りには背の低い建物がいくつかあることに、いまさらながら気がつきました(今まで見ていなかった証拠)。
(つづきは、下の、続きを読む、からどうぞ。)
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(以下、つづきです)
で、今度は、言われたとおりに、前方の屋根を見て、コーナーに入る前には、進行方向の先にある屋根を見て、と、それだけを考えて(いろいろ考えると、何もできなくなるので、笑)、ライジングトロットを始めました。
そして、もう、ビ〜ックリ!!
ネバダちゃんは止まるどころか、楽しそうに、スムーズにトロットを続けてくれて、トラックを3,4周しても、一度も止まりませんでした!
なんだ、ネバダちゃん、やればできるじゃない!
.......って、違うんですよね。
わたしが前を見ないで、下を見てしまっていたから、ネバダちゃんは止まっていたわけで。
いや〜、こんなにほんのちょっと(としかわたしには思えない)しか違わないことで、馬の反応って、全く変わるんですね〜。
なんて、繊細なんだろうと、驚きました。
それにしても、天気もよかったし、トロットくらいの速さでも、スイスイ進むと、気持ちがいいものです(ワッ、調子に乗りそうな自分がコワイ)。
シッティングトロットでも、背中を後ろに引いて屋根を見ていたら、つまずくことがなく、しかも、脚をあまり使わなくても、ちゃんと進んでくれました。


写真はウィンブルドンコモンで、先月撮ったもの。
[f:id:ManSteflat:20120818220252j:image:w550]


長くて、すみません。
そして、金曜日。
Cさんと、シエナちゃん。


シエナちゃんもネバダちゃんと同じく、屋根を見ながらライジングトロットをしたら、全く止まらず、続けてくれます。
いや〜、目からうろこですね〜。
目の前のモヤモヤが少し晴れた気分。
コーナーに入る前に、チラッとシエナちゃんの肩のあたりを見て、外側の脚が前に出ているときに、腰を浮かしているか、確認。
正しくない場合、2ビート続けて座って訂正。
これが、なぜか、3ビート続けて座ってしまうことがときどきあり(つまり、訂正されていない)。
でも、しばらくやっていたら、だいぶ、慣れてきました。


そして、シッティングトロット。
Cさんが、サドルにグラブハンドルを付けてくれて、「今日は鐙(あぶみ)を使わないでシッティングトロットをやってみましょう」と。
「えっ?今日、これから?」
「そう。いざとなったら、このハンドルを使ってね。要らないと思うけど念のために付けておきます。
まず、背筋を思いっきり伸ばして、背中を後ろにそらして。
脚も鐙を使っているときよりも伸ばして。でも、馬としっかりコンタクトを取れるように。
身体が高くまっすぐ伸びているほど、安定します。
前かがみになったりすると、バランスが崩れるから注意して。」
で、やってみました。
それが、思ったよりも簡単で、初めてやった気がしない。
Cさんも、とてもよくできた、と褒めてくれました。
実は、いままで、シッティングトロットを練習していたときに、カカトが下がっていないために、よく鐙が外れそうになったりしていたんですね。
それで、結果的に、鐙を使わないで乗る練習をすでにしていたことになるらしいことに、気が付きました。
カカトが下がっていないのはよくないことなので、これは何とかしないといけない問題なんだけど。
シッティングトロットのときも、屋根を見るように心がけたら、結果的に背筋を伸ばしていることにもなり、シエナちゃんは全く止まらないで、スムーズに続けてくれました。


ところで、シエナちゃんは少し太りすぎらしい。
馬も犬と同じように、あばら骨が簡単に触れるようじゃないといけないんだけど、と言いながら、Cさんが見せてくれました。
シエナちゃん、食い意地がはっているものね。
前回、ネバダちゃんに乗った後、ネバダちゃんの部屋に入ってニンジンを上げていたとき。
シエナちゃんは隣の部屋なんだけど、外の窓から顔を出し、ネバダちゃんの部屋の窓に無理やり長い首を突っ込んで、ワタシにもください!とものすごいアピール。
その真剣なまなざし(笑)に、思わず小さい一切れだけあげようか、と心が揺らいだけど、調子に乗って毎回やるようになったらいけないと思い、やめておきました。
おこぼれをあげるどころか、シエナちゃんにあげるニンジンの量は、減らしたしたほうがいいようですね。
ごめんよ、シエナちゃん、一緒に痩せようね〜。