ManSteflat Diary

フラットコーテッド・レトリーバーのマンディとステラが、イギリスの野原を駆けめぐる。お馬さんも出てきますよ。

チェスター、あの、I さんに気に入られる!

チェスターの新しい家族を探すため、Iさんに相談してみた。
彼女がガンドッグ・トレーニングの初日に、今までに200頭以上のフラットをレスキューした、と言っていたのを思い出したのだ。
Iさんは自分の知り合いのお医者さんで、フラットを飼いたがっている人がいる。まず、その犬を見てみたいから、トレーニングの日に連れてきて、と言ってくれた。
正直、あの厳しいIさんが、この、のんびりぼんやりの、しかも巨体の、チェスターを気に入るとは思えなかったけど、連れて行ってみた。
Iさんは、スリップリードをチェスターにつけて、横につけて歩かせる。
すると!! なぜ!!?? チェスターは何にも練習したことがないのに、ちゃんと歩調を合わせて歩く!!
Iさん、すかざす、「ごらんなさい、この犬は、すでに彼のお母さん(マンディのこと)よりもずっとよくできるわ!」
意外にも、Iさん、チェスターが気に入ったようで、「この子は訓練をほとんど受けていないから最初は大変だけど、とても利口な、いい犬よ。ガンドッグになれる。」と、言ってくれた。
勝手に過小評価して、ごめんね、チェスター。
そして、レッスンのあと、彼女の知り合いのお医者さんと、その娘さんに会い、その翌日の日曜日に今度はもうひとりの娘さんと、やっぱりお医者さんのご主人を連れて、家を訪ねてくれることになった。


さて、肝心の私たちのレッスンだけど、リードウォークはまあまあできたとして、レトリーブで、またもマンディ、Hのリコールを全く無視。
ちゃんとダミーを取りには行くのだが、その後は先週と同じ。
勝手に、そのあたりをクンクンかぎまくり、戻ってくる気配なし。
またも、やる気があるようには見えないHの呼び戻しに、Iさん、「H、戻ってくるまで呼びなさい。」と言い残し、残りの私たちに、「さあ、レッスンを続けるわよ」、と言う。
Grade One のテストで何が試されるのか、すでに合格している人たち2組がクラスに招待されていて、そのひとたちがレトリービングの見本を見せてくれた。
彼女たちはすでにgrade Two か Three までパスしている様子。
Grade One は基本の基本なので、きわめて簡単(傍目には)。
そうやっている間にも、マンディはそのあたりをクンクン、うろうろ。目立ちたいのか!?
その様子を見ていたIさん、私のほうを向いて、「K、Hとあの犬には強い絆が感じられない、誰があの犬の世話をしているの?」
私は仕方なく、「主に私、きっとマンディは私にハンドルしてほしいのかも」と言うと、Iさん、「K、そうしなさい。あの犬はHの言うことなんて、聞きそうにないわよ。」
すると、見本を見せてくれた女性たちも、「あの子はいい犬よ、あなたがやってみては?」
ふ〜っ、とため息を付いた私、「私はステラのほうが可能性があると思って、ステラと組みたかったんだけど」と言うと、Iさん、「ステラはまだ若い、これからHと絆ができるかも、でも、あの母犬はあなたの方がいいと思う。」と。
マンディがうろうろしながらそばにいたので、ためしに呼んでみたら、私の方に来た。
ほらね、と、Iさんを始め他の人の声が聞こえてきそうだった。
私がやっても、今のままでは同じように戻ってこない気がする。
関係を見直す必要があるかも。
きっと、チェスターだったら、簡単なんだろうな〜。きっと、そう。
マンディって、ちょっとややこしいところがあるんです。


さて、話はチェスターに戻って、面談のため、日曜日に2組のご家族に、時間をずらして、家まで来て頂いた。
午前中は、マンディのブリーダーさんのツテで連絡を貰った家族で、夫婦に19歳、21歳の息子君たち。
今までにフラットを2匹飼ったことがあり、1匹目は7歳の時に、2匹目は10歳の時に、ガンで亡くしたらしいのだが、2匹目は先月安楽死させたそう。
最初は明るく話していた奥さんも、最後は3匹で遊んでいる姿を見て、自分の犬を思い出したのか、急に無口になりちょっと涙ぐんでいるように見えた。
男の子たちも、なんだかしょぼくれてしまい、気の毒だった。
ご主人は、警察官で、体も丈夫そうだったし、犬の扱いにも慣れているし、チェスターのこともとっても気に入ったようだった。
旅行はいつも国内で、犬を連れて山歩き、が定番とか。ラグビーをやっている息子もいるし、とてもアクティブなファミリーだ。
もう一組の、Iさんの紹介のご家族は、フラットを飼ったことはないが、友人のフラットを預かった経験が何度もあり、犬にあまり興味のなかったご主人も、すっかりフラットのフアンになったとのこと。
2組とも、とってもいい飼い主になると思ったし、決めるのは難しかったが、結局、最初の家族に決めた。
次の犬を飼うことで、前の犬を亡くした悲しみを埋めることはできないだろうけど、少しでも早く元気になってほしい。
もちろん、一日に少なくとも2回、合計で最低でも2時間は散歩に連れて行く、ダイエットをさせる、と言う2点は何度も確認した。
明日水曜日のお昼ごろ、チェスターは家を再度、旅立ちます。


生まれて2日目の子犬たちと、マンディ。チェスターはやっぱり最初からのんびり屋さんだったみたい。
ステラはしっかりミルクを飲んでいますね。



6週齢のチェスター。面影ありますか?



16ヵ月のチェスター。横に大きくなりすぎちゃったね。ヘアカットもしたほうがいいね。





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