ManSteflat Diary

フラットコーテッド・レトリーバーのマンディとステラが、イギリスの野原を駆けめぐる。お馬さんも出てきますよ。

ヒート・レイジ??

先週の木曜日、公園で、ジャックラッセルが2匹、しかもその中の1匹のジャックと呼ばれていたほうが、しつこくステラを追いまわし、なかなか離れようとしませんでした。
この、ジャック、今までも何度か会ったことがあり、会うたびにステラを付け回します。
マンディと違って、ステラはまだ、このような雄犬に、ガウっと怒ることはしないので、ジャックはやりたい放題。
わき目もふらず早足で歩いている飼い主のオジさんは、ジャックを止めようとしない。
見かねたわたしが、「No! No! Go!!」と両手のひらを叩き合わせながら言ったら、オジさんは急に私をにらみつけて、「その犬はヒート中なのか?」と聞くので、同じ調子で「No!」と言ってやりました(笑)。
すると、「フン!ヒート中にちがいないだろ!」と怒鳴るので、わたしは、「ち・が・う!!」と主張、その後もジャックが離れようとしないので、「GOOOOO!!!ガウッ!!(マンディのまね、笑)]と怒ったら、ジャックもさすがに、先に歩き続けている飼い主の下に走り去りました。


いま思えば、ヒートが始まる前だったため、もうすでにジャックにとってはいい臭いがし始めていたんでしょうが、まだ始まってはいなかったし、最初から、オレは関係ないと全く無視、しかもこちらが仕方なく自分でセクハラ犬を追い払おうとしたら、切れて怒鳴りつけるのって、どうかと思いませんか?
多分、このジャック、ことさら嗅覚が優れているのか、そういう体質なのか、いつも、こんなことをやっているので、この飼い主、普段から防御体制で歩いるのかもしれませんね。
きっといままでに、雌犬の飼い主とけんかになったことがあるのかも。
ちなみに、その日も翌日も、他にも雄犬に沢山あったけど、誰もしつこく追いかけてきませんでした。
臭い消しのサプリメント、クロロフィルが少しは効いているのかもしれません?


よく、ロード・レイジ (Road Rage)と言う言葉を耳にします。
rage と言うのは、コントロール不可能なほどの激しい怒りのことで、Road Rage とは、ご存知の方も多いと思いますが、運転中のストレスで切れてカッとなり、他のドライバーに怒ったり、酷いときには怒鳴りあいを通り越して暴力にまで発展したり、そんな状況のことを指すようです。
国を問わずにどこででも起こりがちですよね。ヨーロッパでは、例えばイタリアあたりで多そうな気がしますが。


で、わたしがタイトルにした、ヒート・レイジ (Heat Rage)。
もう、お分かりですね?
そう、雌犬とそれに付きまとう雄犬の飼い主同士の間で起こりがちな怒りやケンカを指します。
「ヒート中の雌犬を公園に連れてくるな!」VS「ヒート中ではない!」と言った言い争いが典型です。
あっ、もちろん、この言葉はわたしが勝手にそう呼ぶことに決めたので、辞書を引かないで下さいね(笑)。


車の運転のように命がかかっているわけではないので、暴力までふるう人はまずいないとは思いますが、注意したいものです。
たいていの雄犬の飼い主さんは、自分で犬を捕まえてリードにつないでくれるので、そんなに頻繁に起こるわけではありません。
また、マンディがガウッと怒ったときなど、わたしがマンディをちょっとたしなめると、「いいんですよ、彼女は全然悪くない (She is quite right)。うちのが悪いんです。」と言って謝る人も多いです。
そういう時には、こちらもお礼を言って、自分のワンを連れてすばやくその場を去ります。
そうすれば、お互いに、その後もいい気持ちでお散歩できますよね。


先週のハムステッド・ヒースでの写真。

あまり興味を示してくれない、グレイハウンド(?)君でした。


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