ManSteflat Diary

フラットコーテッド・レトリーバーのマンディとステラが、イギリスの野原を駆けめぐる。お馬さんも出てきますよ。

ダイヤモンド・ジュビリー、テームズ川の祭典

イギリスはいま、エリザベス女王即位60周年を記念したダイヤモンド・ジュビリーのお祝いのため、明日火曜日まで特別に祝日です。

実は、昨日の日曜日には、人ごみにもまれるのを覚悟で、このジュビリーの一番の目玉であるテームズ川での盛大な船のパレードを見るために、ウェストミンスターの近くまで出かけました。
このような盛大な船の祭典は、350年ぶりなんだそうです。1100隻もの船が集まるんだとか。
人ごみに出るのは嫌いだけど、せっかく近くに住んでいるのに、こんな歴史的イベントを見逃すのも、もったいない。
家の最寄り駅から電車で20分の駅で降りて、すぐにテームズ川にかかった橋を渡るのですが、1時半という、押し迫った時間だったためか、すでに橋の上はすごい人ごみでじりじりと歩くのがやっと。

Vauxhall 駅前。

Vauxhall 橋の上から。

川に面したフラット(マンション)のビル。

大勢の人がバルコニーに出ているのが、豆粒のように見えます。あそこからだったら、濡れないで、しっかり船が通り過ぎるのを見れたんでしょうね。

この時点で、もっと早く来なかったことを、後悔。
雨が降りそうだからって、人出には関係ないんですね。

で、ようやく渡ったものの、どこも人だらけで、とても一番前には出れない。甘かったですね〜。
この写真の右端の向こうに川があるのですが、すでに厚い人垣ができていて、背のびしても何も見えません。

これじゃ、何も見れないかも、と思っていたら、私たちのような人のために、大きなスクリーンがあちこちに設置してあり、その前にも人だかりができています。

う〜ん、でも、スクリーンだけではさびしい。
で、ウェストミンスターの方に歩いて、次の橋のそばに着きました。

ここも混んでいるけど、ここからすこし右側に行ったところは、目の前にある大きな木が視界を多少さえぎるためか、少し人垣が薄い!
そこで背伸びをしてみたHは、あっ、見える!と喜んでいるのですが....、わたしには見えない。
だいたいHなんて、雨が降りそうだから行くのを止めよう、なんて言っていたくせに、なんなの、急に。
身長はほんの20cmも違わないのに、この差はここでは大きいんですね。

でも、そのうち人が動いたりして、わたしも、ほんのちょっとだけ、人の頭と木の間から、船(の一部)がいくつか通り過ぎていくのが見えました。

背伸びのし過ぎで、足がつりそうだったけど、ここまで来るのに、すでに大変だったんだから、いまさら、そんなことは気にしていられないし。
そうやっているうちに、歓声が大きくなり、いよいよクィーンの大きな豪華船がやって来て、ラッキーなことに、何とかほんの一部だけど、船が見えました。
もちろん、女王の姿は、微塵も見えなかったけど、とりあえず、船が見れたことでちょっと満足したのでした。

女王の船が去ったら、前にいた人たちがいなくなったので、少し前に出れました。でも、せいぜい、こんな感じ。

全然何も見えなかった人もたくさんいたと思う(私の場合もそれにほとんど等しいかな?)けど、みんな、その場のお祭りの雰囲気を楽しんでいる様子でした。
それにしても、エリザベス女王はやっぱり人気があります。
女王のためにお祝いをしたくて来た人が多いだろうから、もちろん、そんな雰囲気になるのでしょうが、例えば、スクリーンを見ていたときなど、後ろにいた学生風の女の子たちは、女王が画面に現れると、「キャー、クィニー(クィーンの愛称)カワイイ!!」と声を上げていました。
和やかな雰囲気で、帰り道でも、フーリガン風〔見た目だけだと思うけど)のマッチョなオジさんが、突然、楽しんだかい?と話しかけてきたり。
なんでも、その人の両親は、60年前の女王の戴冠式のパレードを見たんだそうです。でも、1ヶ月前にお母さんが亡くなってしまい、お父さんも身体が悪い。
それで、今日は両親の代わりに自分がここ来て、お祝いをしたかった。写真を撮ったので、お父さんに見せるんだそうです。お母さんも天国で喜んでくれるだろう、と。
見た目とは違って、ちょっと泣かせるオジさんでした。

ところで、女王は犬好きで知られていますが、大の馬好きでも有名です。
ナショナルシアター前を女王の船が通り過ぎるとき、ちょっとしたパフォーマンスがあったそうです。
今、シアターでかかっているお芝居「War Horse」の中で活躍する馬が、屋上で女王のために敬礼したらしいです。動画をリンクします。

これを見た女王、とてもうれしそうですよね?

ところで、わたしの写真はすべて人ごみだけなの(笑)で、実際に何が起こっていたのか興味がある方は、水上パレードのハイライトの動画を、ココからどうぞ。

さて、帰りは、はぁ〜、行きの何倍も混んでいて、橋の上で40分ほど立ち往生。
(つづきは、下の、続きを読む、からどうぞ)
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(以下、つづきです)
さて、橋の上で動けないし、そのうち雨が激しくなってきて、気温も下がってくるし、大変でした。
ようやく、駅に着いたと思ったら、今度は、そこでも足止め。全然、前に進まない。

で、Hが、こうなったら、2つ先の駅まで歩こう、と言い出しました。そこまで行けば、確かにこんなに混んでいないかも。
そこで、わたしが、地図はあるの?道に迷いたくないし、と言ったら、ある!出る前に地図をラックサックに入れた!と言うのですが、ははは!いくら探しても見つかりません。
言いたくないけど、いつもこうなんですよね。ほんとに(以下、たくさんありますが、自粛)。

で、結局、電車よりは、バスがいいだろう、とバスのロータリーに向かうも、帰る方向のバスにはすごい人だかり。
それでは、と、ちょっと遠回りになるけど、少し離れた駅に行けるバスに乗ってみたつもりが、トンでもない方向に行ってしまい、南ロンドンのBrixton 駅に着いてしまったのです。
ここは、私がロンドンに住み始めたころ、とても危ない地域なので、女性は絶対に一人では行かないように、と、「地球の歩き方」などに書いてあったところで、実際に、昨日初めて行き着いてしまいました。
で、そそくさと駅に向かい、地下鉄に乗って、中央まで戻り、乗換えをして、なんとか、家に帰り尽きました。
所要時間2時間半。普通は40分で行ける距離なんですが。

家に帰ったら、ご飯の時間を過ぎていた、マン&ステの大歓迎を受けました。