まさに、ナイトクラブの用心棒!
わたしはクラビングをする世代からはほど遠いですが、ナイトクラブの入り口に立ってる人と言えば、バウンサー(用心棒)ですよね?
背か高くて、横幅もあって、黒いスーツを着てて、って。
(写真はよそからお借りしました)
唐突な出だしになってしまいましたが、今日は昨日の記事の続きです(昨日の記事はココ)。
Hに乱暴者だと言われた不動産屋のマネージャーのJは、かなりムッとしたらしく、大きな身体をむくっりと立ち上がらせました。
彼は、背も高く横にも大きくて、大きなスーツのボタンがはち切れそう。
(つづきは、下の、続きを読む、からどうぞ。)
(以下、つづきです)
だいたい、顔立ちや雰囲気からして、不動産屋というよりは、まさに、ナイトクラブの用心棒です。
ティーンの頃は、カツあげしてたにちがいないタイプっていうんですか。
そんな大きなJが、すたすたとこちらへ歩いて来ます。
お〜、この大男がHをなぐったら、ひょうろひょろのHは間違いなく、反対側の壁まで跳ばされて、すとんと下に落ちるに違いない?!
ところが、Jは、そのままドアまで歩いて行き、ドアを開けたかと思うと、
「あんたたちを、ここにいさせるわけにはいかない。
いますぐ、出て行ってもらえますかね!」と。
まあ、そのドアを開けて大声ですごむ姿が、まさに、ナイトクラブのバウンサー(上の写真の人みたいな愛嬌はないけど)。
ドンピシャです。
部屋の中には他にも従業員が2人いて、あらら〜、って顔をして、わたしたちを見てます。
.............
は?
鍵は??
もう、これで、このJは、完全にまともな人ではないと分かったのですが、鍵はもらわないわけにはいきません。
ところが、Hは、ああそうかい、と、すたすたと外に出てしまいました。
Jは横を通り過ぎるHに向かって、「あんたは金曜日までに契約書を郵送すると言いながら、約束を守らなかっただろ!
しかも、5000ポンドも損するところを俺たちが助けてやったのに、お礼はなにもなしかい?100ポンドぐらいなんでもないだろう!!」と。
いったい、何のためにこの人はこんなことをしてるのか?!頭がおかしいとしか思えません。
(5000ポンドの根拠が分からないし、チップをもらえなかったのが、そんなにくやしい??)
もう、相手にしない方がいいと思い、わたしも、Hの後を追って、外に出ました。
そして、しばらく外にふたりして立ってたら、かのV(コテージまで来てくれた人)が、外出から帰って来たではないですか!
Vに、閉め出された、と言ったら、しばらくしてVは、鍵を持って外に出て来てくれました。
それから鍵をもらったわたしたちは、家に行き、車の中に待たせておいたマンディとステラを庭に放し、ほっと一息つきました。
あれからつらつら考えてみたのですが、こうやって、まさに罵倒されて追い出されたのって、長い人生の中でも初めてのことです。
しかも、人生最大の(高額の)買い物をしたときに!
いや〜、いろんな、思いがけないことがあるものですね。
確かに、Hの対応にはイライラさせられたのかもしれません(わたしも経験済み)。
でも、だからって、あのJの態度は異常としか思えません。
中には、本当にひどい顧客だっているはずです。わたしたちは、別に怒鳴ったわけでも、くだを巻いたわけでもないんですから。
しばらくの間、かなりイヤな気分を引きずったのですが、Jに関しては、もう、考える価値がないので、ほおっておきます。
それにしても、Hと一緒に何かをすると、思いがけなくイヤな思いをすることがあるんですよね。
巻き込まれるって言うんですか?
今回も、Hがチップを上げてたら、とか、早めに契約書を送ってたら、とか、つい思ってしまうわけですが、どうしようもないです。
HはHで、せっかくのホリデーを台無しにされた、と言ってました。
イギリス人にとって、ホリデーって、なにかわたしたちの想像を超えた、とても大事なものであるらしいのです。
それに、そもそも、ソリシターが他にも書類を送り忘れてたので、もし期限通りに書類を郵送できてたとしても、まだ、完全ではなかったんだけど。
ちなみに、この不動産屋はチェーンなのですが、その隣街の支店の人に物件を見せてもらったときには、とても親切でいい人が来てくれました。
なので、今回はこの支店で、単発的に変なエージェントがいたと思うことにします。
本当にたくさん物件を見たので、いろんなエージェントに会いましたが、ほとんどは普通のまともな人たちでした。
中には、とてもいい人もいて、この人から買いたいな〜、と思ったりしたのですが、残念ながら、あいにく縁がなかったのです。
そして、結局、トンでもないヤツから買うはめになるなんて。
ついてなかったけど、その分、後からいいことがあるかも(って、楽天的すぎる?)。