急に強気の、ステラが、ガウッ!
昨日、今日と、またまたいいお天気で、今日は20度を越えたようです。3月下旬とは思えない陽気。
そうなると、公園には、日光浴を楽しむ人たちが出没します。あちこちに寝転んで、本を読んだり、ボーッとしていたり。
一人で急に思いついて来たような若者もけっこういます。ただ、ぼんやりしていたいんですね。
これがドイツとか北欧だと、きっと、トップレスとかヌードの人がいるんでしょうけど、イギリス人はシャイなので、この公園では見かけません。
写真は先週撮ったものですが、公園の鹿も、日向ぼっこをしたりして、楽しんでいるようです。
この公園では、お散歩中に毎日何組ものワンちゃんたちとすれ違いますが、たいていは、ちょっとクンクンご挨拶をして、気が合ったらちょっと一緒に走ったりして遊び、しばらくしたら、またそれぞれの方向に歩き始めます。
飼い主同士も、犬が遊んでいる間、自分たちの犬の話(自慢話や苦労話など)をしたりしたりします。
知っている人や犬だと、一緒に歩くことも。
昨日も、チワワなどのトイ系の小さなワンちゃんを数匹連れた女性とすれ違いました。
ふと、よく見ると、その中に、このグループには全く異色の、お笑い系+コワい系をごちゃ混ぜにしたような、スタフィー(正式にはスタッフォードシャー・ブルテリア)のオヤジ(と言うのが、ぴったりな)が混じっていて、さっそく、ガニマタでこちらに向かって来ます。
(写真は、この犬では無いけど、同じ犬種のをお借りしてきました)
連れている女性は、この犬たちの飼い主と言うよりは、やっぱりドッグ・ウォーカーなのか、それとも、ホームステイで預かっているのか、といった感じ。
女性は一度も振り返ったりしないでさっさと通り過ぎて行くので、わたしは、このスタフィー・オヤジは、きちんとしつけされているんだろう、と判断。
ステラにちょっかいを出していたけど、あまり気しないで、そのまま行こうと歩きかけたら、そのうちステラがしつこさに負けてゴロンとなってお腹を見せたので、一応、立ち止まって見ていました。
すると、スタフィー氏は、ほんとはマウントしたいんだろうけど、ステラが寝転がっているので、どうしていいの分からなくなったのか、前足でステラのお腹をギュッと勢いを付けて踏んでしまったんです。
そうしたら、ステラ、急に、ガバッと起き上がり、とんでもなく怖い顔をスタフィーに近づけて、ガウッ!!と、怒るではないですか(もちろん、噛んではいません)!
それを見たわたしの心臓は縮みあがり、一瞬、心の中でギャーと思いっきり叫んだのは、言うまでもありません。
逆切れされて、攻撃されたら、どうしよう??ごめん、ステラ、でも、怒り狂ったスタフィーの首輪をつかんで引き離すなんて、わたしにはできない...。
幸い、一瞬の恐怖は杞憂におわりました。
このスタフィー氏、攻撃性はなかったようで、ステラから離れて、でも少し怒ったような、ちょっと傷ついたような、なんともいえない表情で、ステラを見ています。
「なんだよ〜、そんなに、怒んなくてもいいだろ〜」と思っていたに違いない。かなり笑えます。
でもね、スタフィー氏よ、あなたも一応英国育ちの紳士のはしくれ?
か弱い女の子のお腹に足で乗っかってはダメでしょう。
てなこと言っている場合じゃないと思ったので、とにかく、さっさとステラを起こし、その場を去りました。
スタフィー氏、しばらく名残惜しそうに、いじけた顔で、こっちを見ていたけど、そのうちガニマタでころげるように群れの方へ走って行きました。
やっぱり、お笑い系だったかも。
それにしても、よっぽど痛くて頭にきたんでしょうね〜、ステラがあんなに恐い顔をして、あんなに野太い声で怒ったのは、初めてです。
内弁慶で、普段は、マンディ以外には、下手にしか出ないステラなんですが。
ステラ:こわもての、ステラです。ぶれいなオヤジはゆるしません!
スタフィーは日本ではあまり見られないと思いますが、イギリスでは割とよく見かけます。
もともとは闘犬としてブリードされたのですが、闘犬が違法になってからは、家庭犬になるように改良され続け、今ではナニー・ドッグ(子供の子守役)とまで言われるようになっています。
家族にはとても愛情深くつかえるそうです。
でも、たまに、子供が犬に噛まれて大怪我をするなどの事件が起こると、やっぱり、犬がスタフィー系であることが多いのも事実です。
犬種のせいではなく、飼い主が悪いんですけどね。
責任と愛情を持って、リーダーシップがしっかりと取れる人が飼うべき犬で、初心者には向かないようです。
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